キティーの話ばかりでなく、少しづつ日常や趣味の話も入れていきたいと思います。
一九八九年/フランス
バトリス・ルコント監督が男の夢を描いた「髪結いの亭主」の、三年前に作られた「仕立て屋の恋」は、男の一面を際立てて見せてくれて、おもしろかった。
流行作家として売り出した作者が、既成のミステリーの枠から出て新しい可能性を探ろうとした作品の一つとして批評家には位置付けられているようです。
メグレ警部シリーズで知られる・ショルジュ・シムノンの『イール氏の婚約』という小説が原作だ。33年という年は、ヒトラーのナチスがドイツで政権をとり、日独が国際連盟を脱退した年でもあります。
いつも無表情な中年男のイールは、近くの空地で殺された娘の犯人容疑で刑事につきまとわれている。が、独り暮しのイールは、向かいの部屋のアリスという娘を灯りを消した自分の部屋から夜ごと眺めるうち、恋のとりことなる。